京町家とは
京都の町家・京町家は、平安京の町割りを皮切りに、平安時代中期ころより発展しました。
主に京都の職住一体型の住居方式で、建築様式としては『町家造り』と呼ばれます。

平安時代中期から発展した京町家は、江戸時代の中頃には、現在に残る形にほぼ近い形に
なりました。

京町家の特徴は、古き良き建築模様が洗練され試行錯誤を重ね、伝統的・実用的かつ優美な建築様式として、今なお残っていることに象徴されます。

ひとつひとつの町家が伝統工法の優れた技術の集まりであると同時に、町家はそれぞれが連なり、向き合うことで、奥行きのある京都の町並みをつくり上げてきました。

隣りあって住むなかで培われた作法、四季を愛でる工夫や年中行事、そのような都市の生活と文化を継承する受け皿が京町家です。

古き良き雰囲気と、現代の建築技術・耐震・耐久性を兼ね備えた京都の町屋建築・京町家が
また注目されてきています。


建て売り、パッケージ中心の建築ではない、京町家に住んでみませんか。

京都の町屋建築で、40年の歴史と経験をもつ、(株)河内工務店にお気軽にお問い合せ下さい。

 ※「まちや」と読む場合は町屋とも書く。店舗としてみる場合は町屋と書く、住居としてみる場合は、
  民家の一種であり、町家と書くことが多い。
京町家の造り
構造
京町家は、従来は伝統工法と呼ばれる構造で、基礎に石(一つ石、玉石)を用い、壁は真壁造り、継手・仕口はほぞである。
現在では、基礎はコンクリートによる布基礎、真壁・大壁造り、ほぞ・金物による継手・仕口である。
格子
京町家に特徴的な格子。接道部に用いられる。光を採り入れ、中からは外が見えるが外からは中が見えにくい。ガラスの登場により衰退しつつある。
多くは、紅殻(べんがら)と呼ばれる酸化第二鉄(赤サビ)を主成分とした粉末にエゴマ油などを混ぜて塗られているため、紅殻格子とも呼ばれる。紅殻には防腐、防虫効果がある。顔料の紅殻(紅柄、弁柄)は、産地であるインド北東部の地名ベンガルに因んでいる。
格子の形は構造、形態、職業などによって分類できる。
現在は主に柿渋または外国産のキシラデコール・オスモなどを使用する。

庭(にわ)
町家の多くは裏庭がある。また、玄関から裏庭までの土間の部分を通り庭と言う。大規模な町家の場合、途中に坪庭と呼ばれる小規模な庭がある。

これらの庭は、いずれも採光、風の通り道としての機能を兼ね備えている。